こんにちは!しずくです。今回は涙の入院初日。長い序章が終わり、いよいよ切迫早産入院記録の本編が始まります!
別れの辛さゆえに、今回の記事ではセンチメンタルなポエマーと化してしまっているわたしですが、今回だけなのでどうかお付き合いいただけると幸いです…。
切迫早産・入院1日目(27週4日)
チビタとの別れ
朝早くから、義実家を出てB産婦人科へ。これからチビタがお世話になる義父母には、別れる前にしっかりご挨拶しておきたかったのだけど、口を開けば開くほど涙腺が緩んでくるのがわかったから、涙が溢れてしまわぬよう「これからチビタをお願いします」程度のことしか言えなかった。
チビタと一緒に朝ご飯を食べて、支度をして、そして車に乗り込んで…名残惜しくも愛おしい、息子との入院前・最後の時間を噛みしめるようにして過ごした。
昨夜のうちに覚悟を決めておいたから、産婦人科に着いて、いざ本当のお別れの時間がやって来たときも、思ったより泣かずにすんだ。
本当は、予約の時間ぎりぎりまで車から降りずチビタのそばにいたかったのだけど、そばにいればいるほど離れる辛さが込み上げて来て涙が止まらなくなってしまうから、涙が落ち着いたタイミングで一人、車を降りた。
コロナ対策で入院患者との面会は禁止されているため、たとえ荷物の運搬であっても夫は受付にすら入れず。ただでさえ、長期入院で差し入れも中々持ってこれない状況だから荷物が多いのに、それを全て自分で持っていかなきゃいけないなんて切迫妊婦には中々酷な話ですよね…。
というわけで、夫とは正面玄関の手前でさようなら。(それに関してはなんの悲しみもなく、ドライに別れを告げました)
その後、チビタを思いこみあげる涙を何とか抑えながら受付の手続きをし、一旦荷物を預かってもらってまずは診察をしてもらうことに…。
(ちなみにチビタは、わたしと車の中でお別れしたあと、すぐに「ねえね(義姉)のおうちに遊びに行く〜!」とはしゃいでいたそうな…。なんと頼もしい切り替えの速さ。)
ついに幕を開ける24時間点滴生活
入院手続き後に行った内診では、
子宮頸管長は2.7cm
NST(モニター)での計測は、昨日同様ゆるく波打ってはいるがしっかりとした張りはない
とのこと。
1日猶予を与えてもらった上の再検査だったけど、「悪化している様子がなくって本当によかった!」とほっとする理事長先生。
「張り止めの点滴の強さは、入院生活が長くなるからひとまず低いものから様子を見ましょう」とのことで、点滴の流量はウテメリン2Aの15から開始することに。
(入院は免れなくても、せめて薬の内服だけで序盤は乗り切れないかな…と淡い期待をしていたのだけれど、その願いはやっぱり叶いませんでした…)
点滴の流量が少ないからか、内服から点滴に切り替えたからといって目立った副作用はありませんでした。むしろ、内服の薬を飲んでいたときの方が動悸や手の震えがひどかったな、と感じるレベル。
これから長い入院生活をわたしと一緒に過ごす相棒の点滴台。前回の長期入院ですでに勝手が分かっているからか、人生2度目の張り止め点滴は、想像していたよりかは煩わしくなかったのが自分でも不思議なくらいだった。
窓越し面会(非公式)
3階だし、これなら
駐車場にチビタを連れてきてもらえば距離は遠くても面会できるのでは…?
と、すかさず夫に連絡を取ってさっきお別れをしたばかりのチビタと面会チャレンジを試みることに。
結果はというと、わたしの視力ではぼんやりとチビタと夫の顔が認識できる程度だったけど、声も届いたし面会自体は成立した。
おかげで、どうしても耐えられなくなった時はこういう形でならチビタに会えるんだ!という希望が持てて気持ちに少し余裕が持てた。
(とは言っても、その後入院中に窓越し面会ができたのはわずか数回だったのでした…これについてはまた追々)
チビタと離れて過ごす初めての夜
チビタが生まれてからというもの、1日たりともチビタと離れたことがなかったし、病室の隣のベッドにもまだ誰もいないので、2年5ヶ月ぶりに一人で過ごす夜を迎えることになった。
そうだよね、話はしているけどママとのお別れを完全に理解なんてできるわけがないよね。これまで、ママと1日だって離れたことがなかったんだから。チビタにとって、きっとママはいつも側にいる存在で、どこかに行っても必ずすぐに帰ってくるものだと思ってるんだろうね…。
そんなチビタの反応に胸が締め付けられたけど、これが今生の別れではない。今はわたしたち家族の試練のとき。家族全員が笑顔で暮らすための前向きな入院なのだから、悲観することではない。チビタにとってもわたし以外のたくさんの人と接するいい機会になるはずだから…と、自分で自分に言い聞かせた。そうすることしかできなかった。
昨日の夜、チビタと肩を寄せ合い一緒に寝たこと。今朝、朝ごはんを一緒に食べたこと。ぎりぎりまでチビタと過ごす時間を作ることができてすごく幸せだった。
昨日の朝、義実家に帰れずあのまま入院することになっていたら…。もしそうなっていたら、退院するまでずっと、チビタときちんと話をできなかったことや、チビタと触れ合う時間を満喫できなかったことを後悔していただろうから、1日でも猶予をくれた理事長先生への感謝の気持ちでいっぱいだった。
これからは、面会制限が緩和される望みを捨てずに前向きにいこうと誓いながら、入院初日は幕を閉じたのでした…。
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